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薄ら明かり

うすらあかり
名詞
1
標準
文例 · 用例
夕暮れの薄ら明かりに浮かびあがっているアリョーシャの、蒼白い額と瞬きをしない黒い眼を持った顔は、不意にベリヤーエフに、ロマンスの最初の頃のオリガ・イワーノヴナを思い出させた。
ЖИТЕЙСКАЯ МЕЛОЧЬ 小波瀾 青空文庫
――ほんとうに、昼席の、やるせない薄ら明かりほど、夏といわず、秋といわず、冬といわず、しみじみと都会の哀しみを知らせてくれるものはない。
正岡容 随筆 寄席風俗 青空文庫
薄ら明かりのうちに何かが見え始めた。
JEAN-CHRISTOPHE ジャン・クリストフ 青空文庫
夫の精神的沈潜や詩的な薄ら明かりは、ジャックリーヌをして、享楽や光輝や他人の好感などをのみ求めるそれら社交界の人々のうちに、より多くの愉悦を見出さしめた。
JEAN-CHRISTOPHE ジャン・クリストフ 青空文庫
その薄ら明かりの夢の上を、一人の人影も見えない幽鬼めいた渡し舟が、柩のようにすべり動いていた。
JEAN-CHRISTOPHE ジャン・クリストフ 青空文庫
薄ら明かりの中に、彼は自分の顔に接してる痛ましい顔を見てとった。
JEAN-CHRISTOPHE ジャン・クリストフ 青空文庫
昼とも夜ともつかない妙な薄ら明かりに、二人は包み込まれていた。
JEAN-CHRISTOPHE ジャン・クリストフ 青空文庫
それから薄ら明かりの中で、依然として意識もなくまたほとんど息の根もないマリユスの上に身をかがめ、言葉に尽し難い恨みの情をもって見守った。
LES MISERABLES レ・ミゼラブル 青空文庫