筆尖
ひっせん
名詞
標準
文例 · 用例
彼は絵の具を介して筆尖でこの怪物の面を押し擦るタッチのうちに病友がいかにこの腫物を憎んだか。
— 岡本かの子 『食魔』 青空文庫
筆尖で旨い事をすりゃあ、お店ものだってお払箱にならあ。
— 森鴎外 『雁』 青空文庫
天知子、其の平生深く自信する精神的義侠の霊骨を其鋭利なる筆尖に迸しらしめて曰く、社界の不平均を整ふる非常手腕として侠客なるものは自然に世に出でたるなりと、又た曰く、反動激発せる火花の如きものは侠客の性なりと。
— 北村透谷 『徳川氏時代の平民的理想』 青空文庫
余ははじめて人間の解剖室に引ずり込まれたかの如く、メスの様な其|筆尖が唯恐ろしかった。
— 徳冨健次郎 『みみずのたはこと』 青空文庫
たとえばヘロフィルスの静脈洞交会、筆尖、十二指腸である。
— OUTLINES OF GREEK AND ROMAN MEDICINE 『ギリシャおよびローマ医学の概観』 青空文庫