源委
げんい
名詞
標準
文例 · 用例
しかし道教の源委流傳の状を記したものなどは甚だ乏しい。
— 幸田露伴 『道教に就いて』 青空文庫
その六十 渋江氏の勤王はその源委を詳にしない。
— 森鴎外 『渋江抽斎』 青空文庫
最近松村任三さんの語源類解の如きも、亦此|源委の一線上に占位すべき著述である。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
學者が千歳の後に生れて、古書の佚存を知り、或程度まで學術の源委と、時代の學風とを窺ふことの出來るのは、目録に負ふ所が多い。
— 狩野直喜 『日本國見在書目録に就いて』 青空文庫
當時朝廷に人もあつたらうに、遠國に居る佐世に命ぜられたのは、目録の事たる十分學問の力があり、書籍の性質から、學派の源委異同まで飮込んで居る人でなければならぬので、其爲めに佐世を煩はせられたのもつまり此方面の學者として當時比類なかつた事も分る。
— 狩野直喜 『日本國見在書目録に就いて』 青空文庫
何処ということなく、道を歩いてふと小流れに会えば、何のわけとも知らずその源委がたずねて見たくなるのだ。
— 永井荷風 『葛飾土産』 青空文庫