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突き抜く

つきぬく
動詞-五段-カ行
1
標準
to pierce
文例 · 用例
攪き廻されて濃くなった部屋の空気は、サフランの花を踏み躪ったような一種の甘い妖しい匂いに充ち、肉体を気だるくさす代りに精神をしばしば不安に突き抜くほど鋭く閃かせた。
岡本かの子 母子叙情 青空文庫
――「俺あ、ちやんと見たんだ、鶴井の野郎が垣根の穴を塞いでゐるところを――べらぼう奴、あんなものを突き抜くのは一ト息だよ。
牧野信一 心象風景 青空文庫
それから後の、左右交互に突き出し突き抜く槍先と、一槍毎に弱りゆく罪人の唸りとを、まともに目に見、耳に留めるものはおそらく一人もなかろうと思われたのに、たった一人はありました。
弁信の巻 大菩薩峠 青空文庫
――刹那に、彼の頭を突き抜くように走ったのは、(復讐に来たな)という恐怖だった。
吉川英治 親鸞 青空文庫
ブス、ブスッと、雨戸を突き抜く鏃の先が、白い星のように幾つも光って見える。
吉川英治 新編忠臣蔵 青空文庫
その伝令が十騎と出ない間に、「呂布だっ」「呂布来る」 と、耳を突き抜くような声がしはじめた。
群星の巻 三国志 青空文庫
) と、眼をひらいて、眼のあたりの台座にすわっている鎌倉期の仏さまの、伽藍の天井をつきぬくばかりな、高いおすがたを見あげてみた。
吉川英治 梅里先生行状記 青空文庫
わッと、あいての手もとが乱れたすきに、若者はまた一声「えいッ」とわめいて、ひとりのむなさきを田楽刺しにつきぬくがはやいか、すばやく穂先をくり引いて、ふたたびつぎの相手をねらっている。
吉川英治 神州天馬侠 青空文庫
作例 · 標準
弓矢が的の中心を突き抜いた
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彼の歌声は、聴衆の心に深く突き抜いた
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分厚い雲を突き抜くように、飛行機は上昇していった。
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突き抜く(つきぬく) — 幻辞.com