幻辞.com

擂り粉

すりこ
名詞
1
標準
文例 · 用例
「あらひ粉にて磨きあげたる貌へ、仙女香をすりこみし薄化粧は、ことさらに奥ゆかし」と春水もいっている。
九鬼周造 「いき」の構造 青空文庫
沢庵も、…… 波田が食っているうちに皆も眠い目をこすりこすり起きて、飯にとりかかった。
葉山嘉樹 海に生くる人々 青空文庫
列車の煤煙が、そこにうつすりこびりついてゐた。
太宰治 道化の華 青空文庫
」 彼は、涙をこすりこすり、手拭いで頬冠りをして、自分の家へ帰った。
黒島傳治 まかないの棒 青空文庫
」 野ねずみは眼を片手でこすりこすり云いました。
宮沢賢治 セロ弾きのゴーシュ 青空文庫
しかし人々が上陸の用意をするようだから、目をこすりこすり起きて見るとすぐ僕の目についたのは鎌のような月であった。
国木田独歩 鹿狩り 青空文庫
眼からヤニが流れ出して来ても、平気でヤニをこすりこすり、飲んでるんですね。
織田作之助 四月馬鹿 青空文庫
大きな宿屋などの三助ででもあれば、あたりまえなら接近する事も困難なような貴顕のかたがたを丸裸にしてその肢体を大根かすりこぎででもあるように自由に取り扱って、そうしておしまいには肩や背中をなぐりつけ、ひねくり回すのである。
寺田寅彦 備忘録 青空文庫