板絵
いたえ
名詞
標準
artwork on wood, canvas, metal sheet, etc.
文例 · 用例
絵かきの中にも看板絵書き、職人的絵書きと呼ばれる、事物の描き方が世俗的な常識的世界を一歩も出ない人々が少くないこれらの職人的画家達の批評家としては、職人的美術批評家の存在はゆるされるだらう。
— 美術論・画論 『小熊秀雄全集−19−』 青空文庫
煤けた壁のところには、歳暮の景物に町の商家で出す暦附の板絵が去年のやその前の年のまで、子供の眼を悦ばせるために貼附けて置いてある。
— 島崎藤村 『岩石の間』 青空文庫
しかしてその色彩には好んで赤と藍とを混和せしめたる極めて明快なる林檎色の緑を用ひ文化以前の木板絵に見るが如き色調の美妙を示す所あり。
— 永井荷風 『江戸芸術論』 青空文庫
八王子へ出かけて行って、作平が、もと玉川一座の種板絵描きだったということをさぐり出して来なかったら、とてもこの謎々はとけなかったかも知れません。
— 日高川 『顎十郎捕物帳』 青空文庫
「看板絵をかいても見たが、やはり駄目だ。
— 室生犀星 『或る少女の死まで』 青空文庫
ひょいと見ると、かれの正面の××館の看板絵にもなまなましいペンキ絵の女の顔が、するどく光った短刀を咥えて、みだれた髪のまま立っているのであった。
— 室生犀星 『幻影の都市』 青空文庫
かれにとって、もはや一切の流旗や看板絵や、わずかに棄てられたアニタ・スチュワードや、鯉の胴体や、なやましげに紫紺の羽織をきた女や、下駄ずれの音や、しぶとく垂れている柳や、さては、そこにある交番の巡査のさびしげな赤い肩章まで、かれのからだに響き立てて、一種の花のようにむら咲きをはじめたのであった。
— 室生犀星 『幻影の都市』 青空文庫
石川達三は腕達者なところを一つ揮って看板絵のような小説をつくったらしいが、これは発禁となり、目下編集責任者・作者・名儀人が法律問題にかかっている。
— 一九三八年(昭和十三年) 『獄中への手紙』 青空文庫
作例 · 標準
この博物館の特別展では、貴重な江戸時代の板絵が多数展示されています。
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板絵に描かれた緻密な筆致は、当時の絵師の高度な技術を示唆しています。
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先日発見された古墳から、彩色された板絵が出土し、専門家がその年代を調査しています。
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オークションに出品されたこの板絵は、現代アートとしても評価が高く、予想落札価格を大きく上回りました。
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ウィキペディア
板絵(いたえ)またはパネル絵(パネルえ)、パネル画(パネルが)は、一枚あるいは組み合わされた数枚の木製のパネル(板)の上に描かれた絵画。キャンバスが普及する16世紀半ばまでは、フレスコ画に使用された壁や装飾写本のミニアチュールに使用された羊皮紙に比べて、絵画制作にもっともよく使用された支持体だった。板に描かれた各国の伝統的絵画は多く存在し、現在でも板に描かれる絵画もあるが、板絵という用語は西欧で描かれた絵画を意味することが一般的となっている。
出典: 板絵 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0