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応見

おうみ
名詞
1
標準
文例 · 用例
どうも判然はわからぬけれど念のため獣医を呼んで一応見せるがよかろうと申して。
伊藤左千夫 牛舎の日記 青空文庫
発破の後は、坑夫が一応見廻らねばならぬことになっていた。
葉山嘉樹 坑夫の子 青空文庫
さて、そう思ったならば、自分の肉体に対する従来の自分の扱い方を一応見直して見て、先ずその良くない箇所を斬って棄てて仕舞わなければならない。
幸田露伴 努力論(現代訳) 青空文庫
叔父は天気などはどうでも好いと云ったような眠たい眼をして、空と海を一応見渡した上、なにこの模様なら今にきっと晴れるよと云った。
夏目漱石 彼岸過迄 青空文庫
忙がしい師匠は舞台を一応見まわって、それから楽屋へ降りて来た。
少年少女の死 半七捕物帳 青空文庫
用心ぶかい彼は寝る前にかならず庭先を一応見まわるのを例としているので、今夜も縁先の雨戸をそっとあけて、庭下駄を突っかけて、大きい銀杏の下に降り立つと、星の光りすらも見えない暗い夜で、早寝の町はもう寝静まっていた。
旅絵師 半七捕物帳 青空文庫
一種の好奇心が手伝って、僕もその黒髪と書きものとを一応見せでもらったが、その当時の僕には唯こんなものかと思ったばかりで、格別になんという考えも浮かばなかった。
岡本綺堂 月の夜がたり 青空文庫
寺の方へでももうお預けになりましたか」「いや、夕刻までは手前の長屋に置いてある、一応見てください」 用人の長屋は三畳と六畳と八畳の三間に過ぎなかった。
広重と河獺 半七捕物帳 青空文庫