死に目
しにめ
名詞
標準
moment of death
文例 · 用例
蝶子は柳吉の傍に附き切りで、母親の死に目に会えなかった。
— 織田作之助 『わが町』 青空文庫
死に目に会ふことも許されない寿枝と楢雄は香櫨園の家でソハソハしながら、不安な気持のまま何か殺気立つてゐた。
— 織田作之助 『六白金星』 青空文庫
死に目にお会いになれないかも。
— THE ADVENTURE OF THE DYING DETECTIVE 『瀕死の探偵』 青空文庫
そうして、お絹の死に目に会わなかったことが残り惜しくも思われた。
— 岡本綺堂 『両国の秋』 青空文庫
死に目に会えなかったのも自分の罪ではない、今夜行かないのも自分の薄情からではないと、彼はいろいろの理屈をかんがえて努めて自分を弁護しようと試みた。
— 岡本綺堂 『両国の秋』 青空文庫
かの女は自分の混亂した忿激と愁傷とをまぶたの落ち窪んだ目に漲らせ、而も自分は亡兒の魂に從つて既に地獄か墓の底までも檢閲して來たやうなつよい暗い光を顏ぢうに現はして、「あなたのおかげで、わたしも兒どもの死に目に逢へなかつたぢやアありませんか?
— 毒藥を飮む女 『泡鳴五部作』 青空文庫
私たちは長い暗い路を歩きながら、また人の死に目に遇ふのかとおもつた。
— 原民喜 『星のわななき』 青空文庫
チブスで動きのとれなかったぎんは、とうとう親の死に目にも会えなかった。
— 矢田津世子 『鴻ノ巣女房』 青空文庫
作例 · 標準
彼の両親は、遠方で亡くなったため、死に目に会うことができなかった。
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どんなに忙しくても、親の死に目には駆けつけたいものだ。
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彼は長年連れ添った愛犬の死に目まで看取ることができた。
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