すり足
すりあし
名詞
標準
sliding feet
文例 · 用例
「お求めの尊いみ教えは、みなこのお経のうちにござりますゆえ、お気ままにご覧なされませ」 言いすてながらすり足で納所坊主が立ち去っていったのを見すますと、それからがいかにも不思議でした。
— のろいのわら人形 『右門捕物帖』 青空文庫
「慎作、やっぱり十姉妹飼う事に定めたぜ」 祖父は止めの様に言い切って心持身構えたが、何時までも慎作が黙っているので気抜けした様に声を落し「なんぼお前が嫌いかてこうなったら、藁にでも掴まるより仕様あらへん、さあ、直造、寝よ、寝よ……」と、危っかしいすり足で次の間に入った。
— 山本勝治 『十姉妹』 青空文庫
ただいつまでもあの唇の紅と千鳥むすびと花ぐしとすり足ばかりが目の前にちらついて居た。
— 宮本百合子 『つぼみ』 青空文庫
途中まで来て千世子は巻いて居たかみをほぐしてその半分で顔をかくし灯をさきに出してすり足をして歩いた。
— 宮本百合子 『千世子』 青空文庫
教会の垣根のように、整然と並んで、人造人間と思われる部隊が、例のすり足の行進で、ざくざくと、こっちへ向かってくるのであった。
— 海野十三 『人造人間の秘密』 青空文庫
」 民弥は抜き身を中段につけ、用心しながらソロリソロリと、八ツ手の方へすり足して進んだ。
— 国枝史郎 『猫の蚤とり武士』 青空文庫
「よろしい拙者こなたより参る」 云い云い兵庫も抜いた刀を、これも中段にひっ構え、これもすり足してソロソロと進んだ。
— 国枝史郎 『猫の蚤とり武士』 青空文庫
ギイギイと鎖の軋る音してさながら大濤の揺れるように揺れているその上を、彼女は自在に、ツツツ、ツツツとすり足して、腰と両手に調子を取りながら、何のあぶな気もなく微笑しながら乗り廻している。
— 葛西善蔵 『遊動円木』 青空文庫
作例 · 標準
剣道の試合で、相手との間合いをすり足で詰める。
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「廊下はすり足で歩かないと、階下に響くわよ」
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能楽師が舞台の上を独特のすり足で静かに移動する。
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標準
moving one's legs forward without letting one's feet leave the ground
作例 · 標準
相撲取りが土俵際で粘り、すり足で相手を押し出した。
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リハビリのために、足裏を離さないよう意識してすり足で歩く。
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雪道を滑らないように、すり足気味に進む。
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