場所柄
ばしょがら
名詞
標準
character of a place
文例 · 用例
それに好い加減古びてゐるのと場所柄とで、何となく物寂びた雅致を帯びて、静かな廃屋といつたやうな情趣がある。
— 萩原朔太郎 『石段上りの街』 青空文庫
山谷堀に上がれば雨はら/\と降り来るも場所柄なれば面白き心地もせらる。
— 寺田寅彦 『半日ある記』 青空文庫
本来、井戸なるものは、水を溜めるべきであつて、埃を溜めたりする場所柄では無い。
— 葉山嘉樹 『井戸の底に埃の溜つた話』 青空文庫
場所柄も弁別えず乱暴をいたしおる。
— 泉鏡花 『貧民倶楽部』 青空文庫
つまり、女の本能の無意識な自衛的手段でしょうなあ」「ははあ、そして、それは、何年前位から始めなさった」 場所柄にしては、あんまり素朴に一身上の事実を根問い葉問いされるものと、かの女はちょっと息を詰めて口を結んだが、ふだん質問する人達には誰へも正直に云っている通りに云った。
— 岡本かの子 『母子叙情』 青空文庫
場所柄美しくない女ではなかつたらうけれども、誰も父の名を明かして呉れないところから考へると、いづれは公にし難い関係から生れた自分だらう。
— 岡本かの子 『上田秋成の晩年』 青空文庫
この魔のような小母さんが、出口に控えているから、怪い可恐いものが顕われようとも、それが、小母さんのお夥間の気がするために、何となく心易くって、いつの間にか、小児の癖に、場所柄を、さして憚らないでいたのである。
— 泉鏡花 『絵本の春』 青空文庫
けれども、楼なり、場所柄なり、……余り綺麗なので、初手は物凄かったのでございます。
— 泉鏡花 『菎蒻本』 青空文庫
作例 · 標準
新しいバシューはグリップ力が抜群で、コート上での急な方向転換も楽だった。
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