産気
さんけ
名詞
標準
labor pains
文例 · 用例
荷物を配達先へ届けると同時に産気づいて、運送屋や家の人が気を揉むうちに、安やすと仔牛は産まれた。
— 梶井基次郎 『雪後』 青空文庫
産気づくとおたかは襷を掛けて、鉢巻しかねなかった。
— 織田作之助 『婚期はずれ』 青空文庫
こらしめのため、里へかえそうかなどと考えているうちに、あいにくと懐姙で、しかも、きょうこの大晦日のいそがしい中に、産気づいて、早朝から家中が上を下への大混雑。
— 太宰治 『新釈諸国噺』 青空文庫
産気づいたのだと、他吉にもわかり、路地へ戻って、羅宇しかえ屋のお内儀の手を借りて、初枝を寝かすなり、直ぐ飛んで行って産婆を自身乗せて来たので、月足らずだったが、子供は助かり、その代り初枝はとられた。
— 織田作之助 『わが町』 青空文庫
よりによって順平のお母が産気づいて、例もは自転車に乗って来るべき産婆が雨降っているからとて傘さして高下駄はいてとぼとぼ辛気臭かった。
— 織田作之助 『放浪』 青空文庫
びっくりしたのと、無理に歩いて来たのとで、きゅうに産気づいて苦しんでいる妊婦もあり、だれよだれよと半狂乱で家族の人をさがしまわっているものがあるなどその混乱といたましさとは、じっさい想像にあまるくらいでした。
— 鈴木三重吉 『大震火災記』 青空文庫
女は妊娠していたが、其処を通っているうちに急に産気づいたので、一人で困り抜いているところであった。
— 田中貢太郎 『鍛冶の母』 青空文庫
産気のついた者をこんな山中にうっちゃって置いては、仮令一人でお産をすることはできるにしても、狼にでも嗅ぎつけられたら、その餌食になるのは判っている。
— 田中貢太郎 『鍛冶の母』 青空文庫
作例 · 標準
夜中に急に産気がきて、夫は慌てて病院に連絡した。
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彼女は産気が強まる中、深呼吸をして痛みに耐えていた。
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助産師は、初めての産気に戸惑う夫婦を優しく励ました。
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