茲許
ここもと
接続詞副詞
標準
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文例 · 用例
千載|茲許に寄せては返す女浪男浪は、例の如く渚を這上る浪頭の彼方に、唯|形ばかりなる一軒|立の苫屋あり。
— 小栗風葉 『片男波』 青空文庫
「ここもとは茅屋でも、田舎道ではありませんじゃ。
— 泉鏡花 『二、三羽――十二、三羽』 青空文庫
この大南風の勢いでは、山火事になって、やがて、ここもとまで押し寄せはしまいかと案じますほどの激しさで、駈けつけるものは駈けつけます、騒ぐものは騒ぐ。
— 泉鏡花 『眉かくしの霊』 青空文庫
「ええと、皆さん、ここもと御覧に入れまするは、樺太海豹島は膃肭獣の塩漬け肉でござい。
— 北原白秋 『フレップ・トリップ』 青空文庫
そら、あのとおり、ここもとしばらくの間は、忠臣孝子別れの涙にむせぶの体とござい」 いうと、まことや二匹のくまは、人のことばが聞き分けられるもののごとくに、ちょこなんと向き合ってすわりながら、器用な身ぶりで愁嘆のしぐさを演じてみせましたものでしたから、見物人はふたたびまたやんやと喝采の雨を送りました。
— 耳のない浪人 『右門捕物帖』 青空文庫
街のどこが見たいというより、いつも見ていたあそこもここもという風に見たくなり、そして、先ず何より寿司が食べたいと思った。
— 横光利一 『旅愁』 青空文庫
東西東西、ここもと大出来」 南玉が、扇を拡げて、右手で差上げた。
— 直木三十五 『南国太平記』 青空文庫
正面を向つて村雨は『波ここもとや須磨の浦』と歌ふと、松風も一緒になつて『月さへぬらす袂かな』と歌ひ終り、両人が向き合ふ……ああ、このたつぷり溢れる情趣は到底言葉で語られない。
— 野口米次郎 『能楽論』 青空文庫
作例 · 標準
茲許数日の間、体調を崩して寝込んでおりました。
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茲許の様子を見る限り、景気は少しずつ回復に向かっているようだ。
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茲許の出来事は、私の人生を大きく変えるきっかけとなった。
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