倶利迦羅
くりから
名詞
標準
Kulika
文例 · 用例
そのお礼を申上げに来ましたという紋々倶利迦羅なんどが、眼の色を変えて三等急行の改札口みたいに押かけて来る。
— 夢野久作 『近世快人伝』 青空文庫
要するに少しずつ根気よく彫って行くのが法で、いくら焦っても急いでも、半月や一月で倶利迦羅紋々の立派な阿哥さんが無造作に出来上るというわけにも行かないのです。
— 岡本綺堂 『三浦老人昔話』 青空文庫
もしそれ南枝の梢に短冊の昔を愛する振舞いに至っては、必ずしも歌句の拙きを嗤うを要せぬ、倶利迦羅紋紋の兄哥にもこの風流あるは寧ろ頼もしからずとせんや。
— 柴田流星 『残されたる江戸』 青空文庫
それからなお一つ、近頃の相撲好きは贔負からの入れ力ではなく、可哀相にかれらの勝負を賭けごとの道具にしておる、まさかに江戸ッ児はそんなこともしめえが、するやつがあったら己が聴かねえと、倶利迦羅紋紋の兄哥が力んでいた。
— 柴田流星 『残されたる江戸』 青空文庫
蘇子、白居易が雅懐も、倶利迦羅紋紋の兄哥が風流も詮ずるところは同じ境地、忘我の途に踏み入って煩襟を滌うを得ば庶幾は已に何も叶うたのである。
— 柴田流星 『残されたる江戸』 青空文庫
――一つは倶利迦羅紋紋の腕から背を、これ見よがしの罪のない誇りを抱く手あいもあるからであろう。
— 柴田流星 『残されたる江戸』 青空文庫
琵琶の滝には天人が常住琵琶を弾じ、蛇瀑の上には倶利迦羅の剣を抱いた青銅の蛇が外道降伏の相を表わしている。
— 禹門三級の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
その間、こちらは、ほどほどにあしらっておき、夜に入ってから、平家方を一挙に、倶利迦羅峠へ追い落すのじゃ」 義仲の予想はうまく的中した。
— 第七巻 『現代語訳 平家物語』 青空文庫
作例 · 標準
仏教美術において、倶利迦羅竜王はしばしば剣に巻きつく姿で描かれる。
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倶利迦羅不動明王は、悪を断ち切る力を持つとされている。
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この寺院には、迫力のある倶利迦羅の彫刻が安置されている。
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