薫化
くんか
名詞動詞-サ変
標準
influencing people by one's virtue
文例 · 用例
そして、かの大生命の帯びている自然の諸性徳は、順次に私たちの精神肉体を薫化して行くのであります。
— 岡本かの子 『仏教人生読本』 青空文庫
家元が自身鍛練した芸風によって、自流の世界を統一薫化すると同時に、他流の世界と闘って自流の流是を貫いて行かねばならぬ。
— 夢野久作 『能とは何か』 青空文庫
その権威は厳として宇宙に磅※し、その光輝は燦として天地を照破し、その美徳は杳として万生を薫化しております。
— 夢野久作 『鼻の表現』 青空文庫
二葉亭が語学校に在任したは僅かに三年であったが、その人格はあまねく露語学生を薫化して、先進市川及び古川と聯んで露語の三川と仰がれるまで悦服された。
— 内田魯庵 『二葉亭四迷の一生』 青空文庫
匂は木犀の枝葉にたゆたひ、匂は木犀の東にたゆたひ、匂は木犀の西にたゆたひ、匂は木犀の南にたゆたひ、匂はまた木犀の北にたゆたひ、はては靡き流れて、そことしもなく漂ふうちに、あたりの大気は薫化せられ、土は浄化せられようといふものだ。
— 薄田泣菫 『木犀の香』 青空文庫
其は臣下からは、教育の出来ぬ宮廷・豪家の子弟の魂に、語部の物語の詞章が触れて、薫化するものと考へられてゐた事である。
— 唱導的方面を中心として 『国文学の発生(第四稿)』 青空文庫
わが当代の芸術界は之がために如何なる薫化を蒙ったかはまだ之を審にすることができない。
— 永井荷風 『帝国劇場のオペラ』 青空文庫
優越を意識せずして優越者の實績を擧げ、教化を目的とせずして自ら他人を薫化することが出來る筈である。
— 阿部次郎 『三太郎の日記 第一』 青空文庫
作例 · 標準
彼の徳の高い人柄は、言葉を介さずとも周囲を自然に薫化していった。
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高名な学者の教えに触れ、弟子たちは徐々に薫化されていった。
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教育の本質は知識の伝達だけでなく、人格による薫化にもある。
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