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文学の味

ぶんがくのあじ
名詞
1
標準
the pleasures of literature
文例 · 用例
電気の本質について知っているより遙により尠く、祖先の生活と文学との発生の姿、推移の相を貫く諸原則を知らされているにすぎず、漠然と、寧ろ風土的に日本文学の味を知らされているのである。
宮本百合子 今日の文学の展望 青空文庫
語りたいテーマが、職場や人生そのものがそうであるようにそれぞれの人物の特徴のある動き、ふん囲気をとおし、かたまったり散ったり、考えたり行動したりする人間と歴史のからみ合いの中に盛り上げられてゆく面白さこそ、リアルであって、しかも平板な現実の一片ではない文学の味である。
宮本百合子 『労働戦線』小説選後評 青空文庫
古典の活きた再評価のためにはこの本のほかに、今続刊されている『日本古典読本』(日本評論社・全十二巻)なども、今日における国文学の味いかた、理解しかたの点で或る生新な努力が試みられていると思う。
――『清少納言とその文学』(関みさを著)―― 若い世代のための日本古典研究 青空文庫
昭和十四年の文学涸渇の時期に、婦人作家の作品が目立って関心を惹いた理由の中には、上述の婦人作家への苦言を、逆に返上したような芸術至上主義への愛好、生活感情の狭隘な世界の内側を、綿々と辿り描く文学の味を、やはり芸術性として過大に評価せずにいられない文学全般のおくれが暗黙のうちに大きく作用していた。
宮本百合子 婦人と文学 青空文庫
短歌の歴史を通じ、又近く江戸時代の歌人の作物を見渡しても、彼ほど漢文学の味ひ、漢詩文の格調のよさを活して来た者は少いのである。
折口信夫 橘曙覧評伝 青空文庫
在るがままの人生、在るがままの文学の味が深く複雑に充分にわかりながら、しかしその上に立って、在るべき人生や在るべき文学の途を見出したり生み出したりすることは出来ないものでしょうか?
三好十郎 恐怖の季節 青空文庫
作例 · 標準
歳を重ねて色々な経験を積んだ今だからこそ、若い頃には分からなかった古典の深い文学の味が理解できるようになった。
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活字を目で追うだけでなく、声に出して朗読することで初めて見えてくる文学の味というものがある。
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効率ばかりが求められる現代において、時間をかけてゆっくりと文学の味を噛み締める時間は貴重だ。
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