回音
かいおん
名詞
標準
turn (melodic ornament)
文例 · 用例
つづけて五回音がして空中へ五つの煙の団塊が団子のように並ぶだけと云わばそれまでのものである。
— 寺田寅彦 『雑記(2)』 青空文庫
が、偶然の機会から二、三回音信したのが縁となって、偶々金港堂の編輯所近くへ用達しに行った戻りに天下の人気作者を見るべく刺を通じたのがタシカ明治二十一年の十一月|頃であったと思う。
— 内田魯庵 『美妙斎美妙』 青空文庫
著者等は諸子に切言す、相對照して其意義を明かにしたる後更に原文のみを數回音讀して其印象を得られんことを、且つ譯文によりて和文英譯を試みられなば頗る有益の練習となり、著者等が此微々たる盡力を最大に利益に應用するものと云ふべし。
— KING ARTHUR'S ROUND TABLE 『アーサー王物語』 青空文庫
先は不取敢回音如此に候也。
— 書簡 『瘠我慢の説』 青空文庫
演奏するのは年配の白髪頭の黒人で、もう五十年以上もこの界隈で巡回音楽師をしていた。
— 故ディードリッヒ・ニッカボッカーの遺稿より 『スリーピー・ホローの伝説』 青空文庫
おもえばおふたりが御えんぐみをあそばしてから、ことしで足かけ六ねんと申すみじかいおんちぎりでござります。
— 谷崎潤一郎 『盲目物語』 青空文庫