馬回り
うままわり
名詞
標準
文例 · 用例
兄忠次郎に旧知半石を与えて、馬回りに取り立ててくれた。
— 菊池寛 『仇討三態』 青空文庫
二 桑名藩で、馬回り使番を勤めて、五十石の知行を取っていた新谷格之介も、十三人の中に交っていた。
— 菊池寛 『乱世』 青空文庫
続く馬回りの男とお納戸役の男も、一溜りもなく突き伏せられてしまった。
— 菊池寛 『忠直卿行状記』 青空文庫
氏郷本陣の小姓馬廻りまで、ただ瞬く間に陥せ、と手柄を競って揉立つる。
— 幸田露伴 『蒲生氏郷』 青空文庫
それはお馬廻りのものがわざと先手に加わるのをお止めなされたのである。
— 森鴎外 『阿部一族』 青空文庫
また馬廻りの子で近習を勤めていた某は、阿部の屋敷に近く住まっていたので、「火の用心をいたせ」と言って当番をゆるされ、父と一しょに屋根に上がって火の子を消していた。
— 森鴎外 『阿部一族』 青空文庫
名前はなんだか老人らしいが、その時はまだ十九の若侍で御馬廻りをつとめていた。
— 岡本綺堂 『青蛙堂鬼談』 青空文庫
今や、信玄の周辺人なく好機逸すべからずとみてとった謙信は馬廻りの剛兵十二騎をしたがえて義信の隊を突破し信玄めがけて殺到して来た。
— 菊池寛 『川中島合戦』 青空文庫