べこ
べこ
名詞
標準
cow
文例 · 用例
な、お前がいくら頑張ったって、船長も云ったように、一億円の船会社にゃ、勝てっこないんだから」 セコンドメイトは、デッキの上と橋板の上とでは、レコードの両面見たいに、あべこべの事を云い始めた。
— 葉山嘉樹 『浚渫船』 青空文庫
そこで私はすべての印象を反対に、磁石のあべこべの地位で眺め、上下四方前後左右の逆転した、第四次元の別の宇宙(景色の裏側)を見たのであった。
— 散文詩風な小説 『猫町』 青空文庫
藤吉はあべこべに云いまくられて、そのくやしまぎれに、お前が禁断のむらさき鯉を売り込んで、荒っぽい銭儲けをしているということを俺が一と言しゃべったら、ここの家にぺんぺん草が生えるだろうとか何とか嚇し文句をならべて立ち去っても、宇三郎はおどろかない。
— むらさき鯉 『半七捕物帳』 青空文庫
)(何云うべこの人ぁ。
— 宮沢賢治 『十六日』 青空文庫
なあ、お香、いつぞや巡査がおまえをくれろと申し込んで来たときに、おれさえアイと合点すりゃ、あべこべに人をうらやましがらせてやられるところよ。
— 泉鏡花 『夜行巡査』 青空文庫
科学の目的といえばもともと自然から学ぶということよりほかには何物もないはずであるのに、いつのまにかこの事を忘れ思い上がった末には、あべこべに人間が自然を教えでもするもののような錯覚を起こす。
— 寺田寅彦 『沓掛より』 青空文庫
純朴な田舎の人たちに都会の成金どもがやたらに札びらを切って見せて堕落させたなんて言うけれども、それは、あべこべでしょう。
— 太宰治 『やんぬる哉』 青空文庫
一刻も早く修理したくて、まだ空襲警報が解除されていないのに、油紙を切って、こわれた跡に張りつけましたが、汚い裏側のほうを外に向け、きれいなほうを内に向けて張ったので、妻は顔をしかめて、あたしがあとで致しますのに、あべこべですよ、それは、と言いました。
— 太宰治 『春』 青空文庫
作例 · 標準
お盆休みに福島の祖母の家へ行くと、「よく来たな、うちの赤べこも喜んでるぞ」と笑顔で迎えられた。
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近所の農家のおじさんが、朝早くからべこを連れて牧草地へと歩いていくのが見えた。
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郷土玩具の店で、首をゆらゆらと揺らす可愛らしい張り子のべこをお土産に購入した。
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