縦溝
たてみぞ
名詞
標準
文例 · 用例
大脳は前にも述べたとおり縦溝によって左右の両半球に分かれ、各半球の表面には複雑な雲形の凸凹がある。
— 丘浅次郎 『脳髄の進化』 青空文庫
葉柄の前側には狭長な縦溝路があり、葉は質が鈍厚で表面は緑色を呈するが、裏面は淡緑色で常に或る菌類が寄生し、諦視すると細微な黒点を散布している。
— 牧野富太郎 『植物一日一題』 青空文庫
路の両側には、徒渉場にさしかかろうという場所に、深い縦溝を掘った石柱があり、大水の時には水が道路を洗い流すのを防ぐ可く、これ等の溝に板をはめ込む。
— 日本その日その日 『日本その日その日』 青空文庫
大雪田は満面の波形に微妙な明暗をたたんで、それを又多数の浅い縦溝をもって統一し、ところどころは水浅葱に凍結して、硬くしかも流れるように、峯から谷へとのた打っている、ありし日の氷河の夢を浮べつつ。
— 中村清太郎 『ある偃松の独白』 青空文庫