柴山
しばやま
名詞
標準
文例 · 用例
この、半ば西洋づくりの構は、日本間が二室で、四角な縁が、名にしおうここの名所、三湖の雄なる柴山潟を見晴しの露台の誂ゆえ、硝子戸と二重を隔ててはいるけれど、霜置く月の冷たさが、渺々たる水面から、自から沁徹る。
— 泉鏡花 『鷭狩』 青空文庫
練兵場から、古いお城の麓の柴山の中にまで、五町ほど、鶩を追って、追いこんでしまった。
— 黒島傳治 『武装せる市街』 青空文庫
柴山運八といって、近常さんと同業、錺屋さんだけれども、これは美術家で、そのお父さんというのが以前後藤彫で、近常さんのお師匠さんなんですって。
— ――(前題――楊弓) 『ピストルの使い方』 青空文庫
「……これは、美術閣の柴山運八と、その子の運五郎とが鋳たんだよ。
— ――(前題――楊弓) 『ピストルの使い方』 青空文庫
「柴山君、しばらくじゃ。
— ――(前題――楊弓) 『ピストルの使い方』 青空文庫
「行って見ようや」とぼくは村川を誘い、KOの二番の柴山、補欠の河堀とも一緒になって、デッキを降り、食堂に入って行きますと、映画は始まっていて、代表選手の練習を集めた実写物らしく女子選手のダイビングが、空中に美しい弓なりの弧を描いているところでした。
— 田中英光 『オリンポスの果実』 青空文庫
只、あなたの横にいた、柴山の肩を叩き、「なにを見てる」と尋ねました。
— 田中英光 『オリンポスの果実』 青空文庫
柴山は、「海だよ」と答えてくれました。
— 田中英光 『オリンポスの果実』 青空文庫