朝空
あさぞら異読 ちょうくう
名詞
標準
morning sky
文例 · 用例
翌朝空が稍曇つて居た。
— 長塚節 『痍のあと』 青空文庫
鳶尾草の花、清淨無垢の腕の上に透いて見える脈管の薄い水色、肌身の微笑、新しい大空の清らかさ、朝空のふと映つた細流。
— 上田敏 『牧羊神』 青空文庫
海に接している砂浜は金色に輝き、飛び交うている信天翁の翼から銀の光を発するかと疑われ、いつもは見ることを厭っていた硫黄ヶ岳に立つ煙さえ、今朝は澄み渡った朝空に、琥珀色に優にやさしくたなびいている。
— 菊池寛 『俊寛』 青空文庫
朝空の星のうつくしさ。
— 種田山頭火 『其中日記』 青空文庫
案山子いかめしく、それをめぐつててふてふふるさとの花の匂へば匂ふとて 湯田螢こいこい大橋小橋とんでくるみかんお手玉にひとりあそんでゐる窓をあけると風がある青田は涼し 関門風景渦潮ながるゝてふてふならんで―― 鏡子居朝空の鯉幟の赤いの黒いの泳いでゐる五月卅一日 晴。
— 種田山頭火 『松山日記』 青空文庫
・街の雑音のそらまめの花 せり売の石楠花のうつくしさよ・シクラメン、女の子がうまれてゐる・花がちる朝空の爆音・草から草へ伸びる草・せゝらぎ、何やら咲いてゐる 四月二十一日曇、平静な身心、晴。
— 種田山頭火 『其中日記』 青空文庫
小さな板敷の部屋にコチンと坐つて朝の光線のなかで書物を展げてゐると、窓の外の若葉や朝空は、とにかく、まだ生活に潤ひのあつた頃のつづきのやうにおもへた。
— 原民喜 『飢ゑ』 青空文庫
ああ久しく私は夜明けと云うものを見ないけれど、田舎の朝空がみたいものだ。
— 林芙美子 『新版 放浪記』 青空文庫
作例 · 標準
朝空の例文