惜しげなく
おしげなく
副詞
標準
freely
文例 · 用例
そこには、死者が、しょっちゅうあこがれていた太陽の光が惜しげなく降り注いでいた。
— 黒島傳治 『土鼠と落盤』 青空文庫
退職技手こぞりてひとを貶しつゝ、 わかれうたげもすさまじき、おのれこよひは暴れんぞと、 青き瓶袴も惜しげなく、籾緑金に生えそめし、 代にひたりて田螺ひろへり。
— 宮沢賢治 『文語詩稿 五十篇』 青空文庫
しかし少なくも歴史的に見た時に従来の物理的科学ではいわゆる常識なるものは、論理的系統の整合のためには、惜しげなくとは言われないまでも、少なくもやむを得ず犠牲として棄却されあるいは改造されて来た。
— 寺田寅彦 『相対性原理側面観』 青空文庫
芭蕉は白露と水光との饒舌を惜しげなく切り取って、そのかわりに姿の見えぬ時鳥の声を置き換えた。
— 寺田寅彦 『俳諧の本質的概論』 青空文庫
しかるに何の惜しげなくこれを滅尽するは、科学を重んずる外国に対して恥ずべきの至りなり。
— 南方熊楠 『神社合祀に関する意見』 青空文庫
叔父さんは金持ちで、俊夫君の研究道具など高価なものでも惜しげなく買ってくれます。
— 小酒井不木 『紅色ダイヤ』 青空文庫
・身のまはりは草だらけみんな咲いてゐる(ナ)・あれから一年生き伸びてゐる柿の芽(昨春回想)・水へ水のながれいる音あたゝかし・五月の風が刑務所の煉瓦塀に・ずんぶりひたるあふれるなかへ・わいて惜しげなくあふれてあつい湯 四月十九日 曇。
— 種田山頭火 『其中日記』 青空文庫
又わたくしは事実を討むるに急なるがために、翫味するに堪へたる抒情の語をも、惜しげなく刪り去つた。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
作例 · 標準
例句