幻辞.com

青面

せいめん
名詞
1
標準
文例 · 用例
ただ一頭青面の獅子猛然として舞台にあり。
泉鏡花 天守物語 青空文庫
翌朝、棟の雲の切れ間を仰いで、勇ましく天守に昇ると、四階目を上切つた、五階の口で、フト暗い中に、金色の光を放つ、爛々たる眼を見た、 一|目見て、「やあ、祖父殿が、」と老爺が叫ぶ、……其なるは、黄金の鯱の頭に似た、一個青面の獅子の頭、活けるが如き木彫の名作。
泉鏡太郎 神鑿 青空文庫
灯に照らして見ると、彼は青面の大きい※猿に変じていた。
夷堅志 中国怪奇小説集 青空文庫
明治二十六年予、故サー・ウォラストン・フランクス(『大英百科全書』十一版十一巻に伝あり)を助けて大英博物館の仏像整理中、本邦祀るところの庚申青面金剛像に必ず三猿を副える由話すと、氏はそれはヒンズー教のハヌマン崇拝の転入だろうと言われた。
猴に関する伝説 十二支考 青空文庫
当時パリにあった土宜法竜師(現に高野山管長)へ問い合わせたところ、青面金剛はどうもハヌマンが仕えた羅摩の本体韋紐神より転化せるごとしとて、色々二者の形相を対照し、フランクス氏の推測|中れるよう答えられた(一九〇三年ロンドン発行『ノーツ・エンド・キーリス』九輯十一巻四三〇頁已下、拙文「三猿考」)。
猴に関する伝説 十二支考 青空文庫
故に韋紐転化の青面金剛を帝釈の使者、猴を青面金剛の手下とするは極めて道理なり。
猴に関する伝説 十二支考 青空文庫
されば僻地盗難繁かった処々は、庚申に祈りて盗品を求め、盗もまた気味悪くなってこれを返却した例多く、庚申講を組んで順次|青面金剛と三猿の絵像を祭りありく風盛んなり。
猴に関する伝説 十二支考 青空文庫
これは衢の神たる猿田彦大神を青面金剛すなわち三猿の親方と同体と心得、道家のいわゆる三尸が天に登って人の罪悪を告ぐるを防がんため、庚申の夜を守って長寿を保たん事をかの大神に祈るの意を述べたと見える。
猴に関する伝説 十二支考 青空文庫