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小縁

こべり
名詞
1
標準
文例 · 用例
お花、梅吉、喜三郎ことし十五の小性とて娘お蝶がませぶりをさげすみしたる樣もなく家代代の重寶をそつと小縁に運ぶ哉。
萩原朔太郎 煤掃 青空文庫
あとで、台所からかけて、女中部屋の北窓の小窓の小縁に、行ったり、来たり、出入りするのは、五、六羽、八、九羽、どれが、その親と仔の二羽だかは紛れて知れない。
泉鏡花 二、三羽――十二、三羽 青空文庫
呆れてしまった」 兼吉は罵るように云いながら、火鉢の小縁で煙管をぽんぽんと叩くと、文字春の顔の色は灰のようになった。
津の国屋 半七捕物帳 青空文庫
向う前栽の小縁の端へ、千鳥と云ふ、其の腰元の、濃い紫の姿がちらりと見えると、もみぢの中をくる/\と、鞠が乱れて飛んで行く。
泉鏡花 妖魔の辻占 青空文庫
疲れた時には舟の小縁へ持って行って錐を立てて、その錐の上に鯨の鬚を据えて、その鬚に持たせた岐に綸をくいこませて休む。
幸田露伴 幻談 青空文庫
これを街の氈の小縁とす。
IMPROVISATOREN 即興詩人 青空文庫
他の道者も顏が眞蒼になつて小縁へしがみついた儘反吐をついて居る。
長塚節 鉛筆日抄 青空文庫
「やあ」「君は、いったい何所を歩いてるのだ、君の家から手紙がきたから、僕はこの間中、君の居所を捜していたのだよ」 その時、舟と舟の小縁がくっつくようになって、彭と友人とは手を握れそうになった。
田中貢太郎 荷花公主 青空文庫