恋敵
こいがたき
名詞
標準
one's rival in love
文例 · 用例
唄合戦の揚句に激昂した恋敵の相手に刺された青年パーロの瀕死の臥床で「生命の息を吹込む」巫女の挙動も実に珍しい見物である。
— 寺田寅彦 『映画雑感6』 青空文庫
〔かくまでに〕宮沢賢治かくまでに心をいたましむるは薄明穹の黒き血痕新らしき見習士官の肩章をつけなが恋敵笑ひ過ぐるを
— 宮沢賢治 『〔かくまでに〕』 青空文庫
虫も殺さぬ大慈大悲のお釈迦さまだって、そのお若い頃、耶輸陀羅姫という美しいお姫さまをお妃に迎えたいばかりに、恋敵の五百人の若者たちと武技をきそい、誰も引く事の出来ない剛弓で、七本の多羅樹と鉄の猪を射貫き、めでたく耶輸陀羅姫をお妃にお迎えなさったとかいう事も聞いている。
— 太宰治 『花吹雪』 青空文庫
わたしが遊び心と思うようなものを振り捨てゝかの女を宿の妻というような絶対な心を起したのは一つはそれ等の恋敵の鼻を明かしてやり度い若気の競争心もあったらしい。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
いかにおれの精神が腐っていたからといって、まさか恋敵のお前を利用して、金銭欲を満足させようなどとは、思いも寄らぬ、実はそれと反対、恋敵のお前に儲けさせてやりたい気持だった。
— 織田作之助 『勧善懲悪』 青空文庫
恋人を取られた(或いは取られたと考えた)女が、恋敵の所へ押しかけて行って之に戦を挑むのである。
— 夫婦 『南島譚』 青空文庫
多鶴子を張りに来る客はいまはどいつもこいつも恋敵なのだ。
— 織田作之助 『青春の逆説』 青空文庫
あわてた彼は個人秘書となっていたスタンガスンをつれて治安判事の前へ行き、昔の恋敵に嫉妬・逆恨みで命を狙われていると申し立てる。
— A STUDY IN SCARLET 『緋のエチュード』 青空文庫
作例 · 標準
彼女を巡って争う二人は、良き友人であると同時に最大の恋敵でもある。
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ドラマの終盤で強力な恋敵が登場し、物語は一気に複雑な展開を見せた。
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恋敵の存在を知った彼は、嫉妬心から冷静な判断ができなくなってしまった。
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