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気動

きどう
名詞
1
標準
文例 · 用例
やっと近年になってこの現象が電気動力線の瞬時的高圧の測定に利用されそうだというので若干のエンジニアーによって応用の方面の見地から取り扱われはしたが、それも本質的に物理的な意味ではなんらの果実を結ぶこともなしに終わっているように見える。
寺田寅彦 量的と質的と統計的と 青空文庫
焔の揺ぎから起る微妙な気動が、一番不安定な位置にある数珠玉の埃を、ほんの微かずつ落していったのだよ。
小栗虫太郎 黒死館殺人事件 青空文庫
そこへ、五回目の飛沫が上ったのだから、その気動に煽られて、それまで落ちかかっていた四つの飛沫が、再びその形のままで上昇してゆくだろう。
小栗虫太郎 黒死館殺人事件 青空文庫
いやいっそ、何も聴えず、気動にも触れなかったと申しましょうか」と事件の局状が、法水等に不利なのを察したと見え、早くも、彼の瞳の中を、圧するような尊大なものが動いていった。
小栗虫太郎 黒死館殺人事件 青空文庫
「サア、それは気動とでも云うのでしょうかな。
小栗虫太郎 黒死館殺人事件 青空文庫
――そもそも、あの時|竪琴の方から近づいてきた、気動というのが何を意味するか。
小栗虫太郎 黒死館殺人事件 青空文庫
実は、その際に起った唸りが、ちょうど踏んでいったペダルの順序どおりに起ったものですから、それが、迫って来る気動のように聞えたのですよ。
小栗虫太郎 黒死館殺人事件 青空文庫
朝風の和やかな気動が、復六の縮毛をなぶるように揺すっていたが、彼は思案げに手を揉み合せるのみで、再びあの微笑が頬に泛んではこなかった。
小栗虫太郎 潜航艇「鷹の城」 青空文庫