幻辞.com

筆癖

ふでくせ異読 ふでぐせ
名詞
1
標準
habits of handwriting
文例 · 用例
……なるほど、あるいは主税様は、なにかの拍子に女猿廻しから、独楽に封じた隠語の紙を、お手に入れられたかもしれませぬが、わたくしの筆癖と隠語の文字とが、似ているなどと申しますものか!
国枝史郎 仇討姉妹笠 青空文庫
その時は画工の筆癖から来る特色を忘れて、こう云う頭の平らな男でなければ仙人になる資格がないのだろうと思ったり、またこう云う疎な髯を風に吹かせなければ仙人の群に入る事は覚束ないのだろうと思ったりして、ひたすら彼等の容貌に表われてくる共通な骨相を飽かず眺めた。
夏目漱石 思い出す事など 青空文庫
「この右下がりの筆癖は、お前に解らない筈はあるまい」「亡くなつた主人の字にも似て居りますが――」「まだ外にこんな字を書く者があるだらう」「へエ――」「誰だ」 平次の問ひは假借しませんでした。
十萬兩の行方 錢形平次捕物控 青空文庫
その筆癖が變つて居るから、一と晩考へたが、今朝になつて漸く錺屋のタガネ癖だとわかつたんだ、その錺屋に娘があるだらう」「お紅と言つて、評判の良い娘がありますよ、十九ださうで」「矢張りそれだ、その娘が昨夜此處へ來たんだ」「へエ、するとその留守にやられたんですね。
贋金 錢形平次捕物控 青空文庫
「この右下がりの筆癖は、お前に解らないはずはあるまい」「亡くなった主人の字にも似ておりますが――」「まだ外にこんな字を書く者があるだろう」「ヘエ――」「誰だ」 平次の問いは仮借しませんでした。
十万両の行方 銭形平次捕物控 青空文庫
此書は今天保十年より五百廿年前元亨二年東福寺の虎関和尚の作なりかゝる奇怪の事を記すは仏者の筆癖なりと、安斎先生もいへり。
鈴木牧之編撰 北越雪譜 青空文庫
文句の大体と独特の筆癖とを保存しながら、クリストフが言おうと思ったところとちょうど反対のことを言わせるのが、その全部の技巧であった。
JEAN-CHRISTOPHE ジャン・クリストフ 青空文庫
そして落款には八大山人と書くのだつたが、それに筆癖があつて、八大の二字も山人の二字も、二字づゝ劃をつゞけてひと筆に書いてしまふので、ちよつと見ると「哭之」「笑之」といふやうに讀めた。
吉川英治 折々の記 青空文庫
作例 · 標準
彼の筆癖は非常に特徴的で、誰の字かすぐに判別できるほどだ。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
昔の人の手紙を読むと、その筆癖から書いた人の人柄や性格が垣間見えるようだ。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
自分の筆癖を直すのはなかなか難しいが、意識して練習すれば少しずつ改善されるだろう。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
2
標準
style of writing
作例 · 標準
あの作家の筆癖は独特で、一度読むと忘れられない強烈な個性がある。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
彼は論文の筆癖がやや硬く、もう少し読者に優しい表現を使うようにと指導された。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
この手紙の筆癖から、差出人はかなりの教養がある人物だと推測できる。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
筆癖(ふでくせ) — 幻辞.com