杖柱
つえはしら
名詞
標準
person upon whom one relies
文例 · 用例
老の身の杖柱、やがては家の芸のただ一|人の話|対手、舞台で分別に及ばぬ時は、師の記念とも存じ、心腹を語ったに――いまは惜からぬ生命と思い、世に亡い女房が遺言で、止めい、と申す河豚を食べても、まだ死ねませぬは因果でござるよ。
— 泉鏡花 『白金之絵図』 青空文庫
今のわたしが杖柱と取りすがるのは、お前ばかりである。
— 岡本綺堂 『籠釣瓶』 青空文庫
おふくろのない後は、たゞ一本の杖柱とたのんでいた姉にも死別れて、久松はいよ/\力がぬけ果てゝ、自分ひとりの助かったのを却って悔むようになりました。
— 岡本綺堂 『三浦老人昔話』 青空文庫
お時 昨年親父がなくなりましてからは、これ一人が杖柱でござります。
— 岡本綺堂 『箕輪の心中』 青空文庫
お前一人が杖柱……なぞと夢うつつに申しておりますそうで、トント当てになりませぬ。
— 夢野久作 『ドグラ・マグラ』 青空文庫
「童貞聖麻利耶様、私が天にも地にも、杖柱と頼んで居りますのは、当年八歳の孫の茂作と、ここにつれて参りました姉のお栄ばかりでございます。
— 芥川龍之介 『黒衣聖母』 青空文庫
今日までは伯水老人という、年こそちがえ商売こそちがえ、身近に杖柱ともゆかないまでも転んですりむいたらすぐに絆創膏くらい貼ってくれる人があったからいい。
— 正岡容 『寄席』 青空文庫
「何を言ふ、お前は私の知らぬ人だ」「この方は、今の私には杖柱のやうな方です。
— 十手の道 『錢形平次捕物控』 青空文庫
作例 · 標準
困窮した時、彼女は一人で事業を支える杖柱となった。
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彼は、人生の荒波を乗り越えるための杖柱となる人物を探していた。
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その家系において、最年長の叔父は家族全員の杖柱だった。
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