ざらざら
ざらざら
副詞
標準
文例 · 用例
この軟體動物のあたまの上には砂利や潮みづがざらざらざらざら流れてゐるながれてゐるああ夢のやうにしづかにながれてゐる。
— 萩原朔太郎 『蝶を夢む』 青空文庫
埃が部屋の中にまで襲来し、机の上はざらざら、頬ぺたも埃だらけ、いやな気持だ。
— 太宰治 『正義と微笑』 青空文庫
口の中まで、ざらざらして来た。
— 太宰治 『正義と微笑』 青空文庫
僕の舌も、ほこりでざらざらしている。
— 太宰治 『正義と微笑』 青空文庫
片側は滑かであるが、裏側はずいぶんざらざらして荒筵のような縞目が目立って見える。
— 寺田寅彦 『浅草紙』 青空文庫
」 と、あとを口こごとで、空を睨みながら、枝をざらざらと潜って行く。
— 泉鏡花 『眉かくしの霊』 青空文庫
一頭、ぬっと、ざらざらな首を伸ばして、長く反って、汀を仰いだのがあった。
— 泉鏡花 『南地心中』 青空文庫
…… 頤骨が尖り、頬がこけ、無性髯がざらざらと疎く黄味を帯び、その蒼黒い面色の、鈎鼻が尖って、ツンと隆く、小鼻ばかり光沢があって蝋色に白い。
— 泉鏡花 『燈明之巻』 青空文庫