綱手
つなで
名詞
標準
mooring rope
文例 · 用例
その上演は嘉永五年、河原崎座の七月興行で、原作の初編から十編までを脚色して、外題はやはり「児雷也豪傑|譚話」――主なる役割は児雷也(団十郎)、妖婦越路、傾城あやめ、女巡礼|綱手(岩井粂三郎)、高砂勇美之助、大蛇丸(嵐|璃寛)などであった。
— 岡本綺堂 『自来也の話』 青空文庫
琴の音にひきとめらるる綱手縄たゆたふ心君知るらめや音楽の横好きをお笑いくださいますな。
— 須磨 『源氏物語』 青空文庫
この間に今日は箱の浦といふ所より綱手ひきて行く。
— 紀貫之 『土佐日記』 青空文庫
又船君のいはく「この月までなりぬること」と歎きて苦しきに堪へずして、人もいふことゝて心やりにいへる歌、「ひく船の綱手のながき春の日をよそかいかまでわれはへにけり」。
— 紀貫之 『土佐日記』 青空文庫
(益満のいった手段を――) と、思った時、玄関で「お母様」 と、姉娘綱手の声――すぐ、つづいて妹深雪の、笑い声がした。
— 直木三十五 『南国太平記』 青空文庫
急に、御部屋の中が暗くなりまして――齢の頃なら四十余り、その面影が、牧仲太郎様に、似ておりましたが――」「牧殿は三十七八じゃ」 綱手が、小太郎の後方から入って来た。
— 直木三十五 『南国太平記』 青空文庫
「お父様」 八郎太は、綱手に、見向きもしないで「七瀬、予て、申しつけておいた通り、勤め方の後始末を取急いで片付け、すぐ、国へ戻れ。
— 直木三十五 『南国太平記』 青空文庫
許しのあるまで、二度と、この敷居を跨ぐな」「はい」「お父様」 綱手は、泣声になった「お母様に――お母様に――」「お前の知ったことでない、あちらへ行っておいで」「いいえ、妾は――」「それから、手廻りの品々は、船便で届けてやる。
— 直木三十五 『南国太平記』 青空文庫
作例 · 標準
港に到着した船は、岸壁に綱手でしっかりと固定された。
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嵐の接近に備えて、綱手を補強する作業が行われた。
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古い綱手が切れそうだったので、すぐに交換するよう指示した。
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ウィキペディア曖昧さ回避
綱手(つなて、つなで) 秦綱手(?年-680年)- 飛鳥時代の人物。 藤原綱手(?年-740年) - 藤原宇合の五男。 美図垣笑顔の読本『児雷也豪傑譚』(1839-1868年刊行)の登場人物。自来也の妻であり蛞蝓の妖術を使う。 ゲーム『天外魔境 ZIRIA』を初めとする天外魔境シリーズ(1986年-)に登場する架空の人物。上記『自来也豪傑譚』に材を取っている。 千手綱手 - 漫画『NARUTO -ナルト-』に登場する架空の人物。上記『自来也豪傑譚』に材を取っている。千手柱間(初代火影)の孫であり、5代目火影。
出典: 綱手 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0