幻辞.com

擁藍

擁藍
名詞
1
標準
文例 · 用例
瞳を定めてこれを讀めば――雲横秦嶺家何在、雪擁藍關馬不前――昌黎、時に其の意の何たるを知らず。
泉鏡花 花間文字 青空文庫
その時、花屋の奥で、凜として澄んで、うら悲しく、雲横秦嶺家何在雪擁藍関馬不前 と、韓湘が道術をもって牡丹花の中に金字で顕したという、一|聯の句を口吟む若山の声が聞えて止んだ。
泉鏡花 黒百合 青空文庫
しかし武断一点張りでなかった事は、暗殺しようとした稲葉一徹が、かの『雪擁藍関』の詩をよく解したと云う一点で許した如き、義元が一首の和歌の故に部下を許した、好一対の逸話をもっても知られる。
菊池寛 桶狭間合戦 青空文庫
有名な雲横秦嶺家何在、雪擁藍關馬不前の句は、この時の作で、秦嶺も藍關も、唐都長安から潮州に至る途中の地名である。
桑原隲藏 歴史上より觀たる南支那の開發 青空文庫