焼趾
しょうし
名詞
標準
文例 · 用例
彼は自分の燒趾を掻き立てようとするのに鳶口も萬能も皆其火の中に包まれて畢つて居た。
— 長塚節 『土』 青空文庫
冷たく且薄闇く成るに從つて燒趾の火が周圍を明るくした。
— 長塚節 『土』 青空文庫
彼は其の夜は三|人が凍つた空を戴いて燒趾の火氣を手頼りに明かした。
— 長塚節 『土』 青空文庫
燒趾に横はつた梁や柱からまだ微かな煙を立てつゝ次の日は明けた。
— 長塚節 『土』 青空文庫
俄に空洞とした燒趾を限つて立つて居る後の林の竹は外側がぐるりと枯れて、焦げた枝が青い枝を掩うて幹は火の近かつた部分は油を吹いてきら/\と滑かに變つて居た。
— 長塚節 『土』 青空文庫
東隣の主人の庭には此の日も村落の者が大勢集まつて大きな燒趾の始末に忙殺された。
— 長塚節 『土』 青空文庫
おつぎは手桶の底の凍つた握飯を燒趾の炭に火を起して狐色に燒いてそれを二つ三つ前垂にくるんで行つて見た。
— 長塚節 『土』 青空文庫
おつぎは燒趾の始末の忙しい間にも時々卯平を見た。
— 長塚節 『土』 青空文庫