涼気
りょうき
名詞
標準
cool air
文例 · 用例
土は一種の掬すべき香を吐きて、緑葉の雫滴々、海風日没を吹きて涼気秋のごとし。
— 泉鏡花 『金時計』 青空文庫
水銀のやうな空気が歩みに随つて顔や手に当り、涼気が水薬のやうに体中に染みた。
— 石川啄木 『道』 青空文庫
高崎あたりで眠りだしたが、急にぞっとする涼気に、眼をさました。
— 織田作之助 『秋の暈』 青空文庫
炎熱|焦くが如く樹葉皆な下垂するの時、海に下りて衣を脱すれば涼気先づ来る。
— 北村透谷 『客居偶録』 青空文庫
そしてその夕立の来はなに、大粒の奴がパラ/\パラ/\と地面を打つ時、涼気がスウーッと催して来ると同時に、プーンと土の臭いが我々の鼻を撲つのであった。
— 堺利彦 『私の父』 青空文庫
久しぶりの洋服の着ごころ甚だ変にて、左の手に重たき本包みをさげ、からだを右にかたむけながらキョロキョロとして立ちたる予は、この早朝の涼気のなかに、浮びて動かんとするがごとき満目の緑に対して、まず無限の愉快を感じた。
— 堺利彦 『獄中生活』 青空文庫
その水から湧き上って来る涼気は、浴衣を着ている美奈子には、肌寒く感ぜられるほどだった。
— 菊池寛 『真珠夫人』 青空文庫
雷雨一過の後も爽かな涼気を感ずる場合が少なく、いつまでもジメジメして、蒸し暑く、陰鬱で、こんな夕立ならば降らないほうが優しだと思うことがしばしばある。
— 岡本綺堂 『綺堂むかし語り』 青空文庫
作例 · 標準
日が沈むと高原には心地よい涼気が漂い、昼間の暑さが嘘のように和らいだ。
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「ふぅ、クーラーの涼気の中にいると、もう外に出たくなくなっちゃうね」
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早朝の森を散歩していると、ひんやりとした涼気が肌を撫でて身が引き締まる。
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