夜桜
よざくら
名詞頻度ランク #33392 · 青空 72 例
標準
cherry blossoms at night
文例 · 用例
わたくしも今年の春はじめて、その夜桜を見物に行きましたが、川には船が出る、岸には大勢の人が押し合って歩いている。
— むらさき鯉 『半七捕物帳』 青空文庫
しかし江戸時代には、あの辺はみな武家屋敷で、夜桜どころの話じゃあない、日が落ちると女一人などでは通れないくらいに寂しい所でした。
— むらさき鯉 『半七捕物帳』 青空文庫
気候はとにかく、八畳の表座敷へ、人数が十人の上であるから、縁の障子は通し四枚とも宵の内から明放したが、夜桜、仁和加の時とは違う、分けて近頃のさびれ方。
— 泉鏡花 『吉原新話』 青空文庫
見られよ、されば、全舞台に、虫一つ、塵も置かず、世の創の生物に似た鰐口も、その明星に影を重ねて、一顆の一碧玉を鏤めたようなのが、棟裏に凝って紫の色を籠め、扉に漲って朧なる霞を描き、舞台に靉靆き、縁を廻って、井欄に数うる擬宝珠を、ほんのりと、さながら夜桜の花の影に包んでいる。
— 泉鏡花 『白花の朝顔』 青空文庫
この佐野屋に宿を取って、彼はその頃の旅人がみんなするように、花の吉原の夜桜を観に行った。
— 岡本綺堂 『籠釣瓶』 青空文庫
その頃の夜桜というのは、茶屋の店先や妓楼の庭などへ勝手に植えられたもので、それが年中行事の一つとなって、仲の町に青竹の垣を結い廻して春ごとに幾百株の桜を植え、芝居の「鞘当」の背景に見るような廓の春を描き出すことになったのは、この物語の主人公が亡びてから二十年余の後であった。
— 岡本綺堂 『籠釣瓶』 青空文庫
」 雪子は、桜時分になると、斯んなにも大きな雪洞が沢山並んで、そこの夜桜といふのは昔からの名物だから、今年は一緒に行つて見ませうか――などといふことを述べながら、また二階へ上つて行つた。
— 牧野信一 『熱い風』 青空文庫
それゆえにこそ、花のたよりも上野、品川、道灌山からとうに八百八町を訪れつくして、夜桜探りの行きか帰りか、浮かれ歩く人の姿が魔像のような影をひきながら、町は今が人出の盛りでした。
— お蘭しごきの秘密 『右門捕物帖』 青空文庫
作例 · 標準
「満開の夜桜の下で、家族とピクニックを楽しんだ。」
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「ライトアップされた夜桜は昼間とはまた違った幻想的な美しさがあった。」
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「「わあ、この夜桜、すごく綺麗!写真撮ろうよ!」」
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