口から漏れる
くちからもれる
表現動詞-一段
標準
to pass from one's lips
文例 · 用例
火事だ火事だという声が人びとの口から漏れるようになった。
— 田中貢太郎 『死体の匂い』 青空文庫
いささかでも監督に対する父の理解を補おうとする言葉が彼の口から漏れると、父は彼に向かって悪意をさえ持ちかねないけんまくを示したからだ。
— 有島武郎 『親子』 青空文庫
これに反し、所謂「よくない声」でも、ある人物の口から漏れる場合には、それが「よくない声」であることを忘れさせるのみか、時とすると、さういふ声なればこそ、その言葉が一層、言葉としての魅力をもつといふやうな場合があるのである。
— 岸田國士 『「語られる言葉」の美』 青空文庫
「愈今夜だ」誰いふとなく、かういふ声が、人々の口から漏れる。
— 岸田國士 『遂に「知らん」文六(三場)』 青空文庫
医者の口から漏れるともなく、この事が家中に知れ渡ると、弥三郎はもう居ても立ってもいられない心持になっておりました。
— 血潮と糠 『銭形平次捕物控』 青空文庫
そして、お民の口から漏れる烈しい息づかいに、じっと耳をすましていた。
— 第一部 『次郎物語』 青空文庫
そろばん玉のかちかちという合い間合い間に、ルージンの口から漏れる簡単な抗弁と批評はあまりにも見え透いた意識的な侮辱と嘲笑にみちみちていた。
— フョードル・ミハイロヴィッチ・ドストエフスキー 『罪と罰』 青空文庫
醫者の口から漏れるともなく、この事が家中に知れ渡ると、彌三郎はもう居ても立つても居られない心持になつて居りました。
— 血潮と糠 『錢形平次捕物控』 青空文庫
作例 · 標準
美しい夕焼けを前にして、思わず「綺麗だ…」という感嘆が口から漏れた。
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極秘事項だったはずだが、酔った勢いで誰かの口から漏れたらしい。
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彼の口から漏れた不満の一言が、チームの空気を凍りつかせた。
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