涼しげ
すずしげ
形容動詞頻度ランク #30399 · 青空 0 例
標準
cool (of temperature)
文例 · 用例
北の屋蔭の苔むしたる井筒に、新調の洋服涼しげなる若人二人、巴里形の麥藁帽子見よげにかぶりて、細き櫻のステツキを手すさびに振り上げ、花もまだきなる紫陽花の葉を叩きつ、あやめを隔ててこなた、うちまもり給へるなりけり。
— 萩原朔太郎 『花あやめ』 青空文庫
こうなれば宿帳つけに来し男の濡れ髪かき分けたるも涼しく、隣室にチリンと鳴るコップの音も涼しく、向うの室の欄干に倚りし女の白き浴衣も涼しげなり。
— 寺田寅彦 『東上記』 青空文庫
ボーイが炭酸水とウイスキーを籐の卓子に置いて去ると、恋は異なものね、と云うような顔附をして炭酸水にウイスキーを入れたコップを涼しげにのむのであった。
— 吉行エイスケ 『孟買挿話』 青空文庫
昼間見ると乞食王国の首都かと思うほどきたないながめであったが、夜目にはそれがいかにも涼しげに見えた。
— 寺田寅彦 『涼味数題』 青空文庫
ふたり涼しげに談笑しながら食事していた。
— ――(生れて、すみません。) 『二十世紀旗手』 青空文庫
」 萱の軒端に鳥の声、という侘しいのであるが、お雪が、朝、晩、花売に市へ行く、出際と、帰ってからと、二度ずつ襷懸けで拭込むので、朽目に埃も溜らず、冷々と濡色を見せて涼しげな縁に端居して、柱に背を持たしたのは若山|拓、煩のある双の目を塞いだまま。
— 泉鏡花 『黒百合』 青空文庫
青葉の下には、水を打った砂利道が涼しげに敷かれていて、白いよそおいをした瞳の青い人間たちが、流れるようにぞろぞろ歩いている。
— 太宰治 『猿ヶ島』 青空文庫
そう言う私だとて病人づらをして、世評などは、と涼しげにいやいやをして見せながらも、内心|如夜叉、敵を論破するためには私立探偵を十円くらいでたのんで来て、その論敵の氏と育ちと学問と素行と病気と失敗とを赤裸々に洗わせ、それを参考にしてそろそろとおのれの論陣をかためて行く。
— ――当りまえのことを当りまえに語る。 『もの思う葦』 青空文庫
作例 · 標準
ガラスの器に盛られた透明なゼリーが、見た目にも涼しげで食欲をそそる。
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軒先に吊るされた風鈴の音が、暑い午後のひとときに涼しげな彩りを添えている。
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青いストライプのシャツを着た彼は、周囲の暑苦しさを忘れさせるほど涼しげに見えた。
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標準
clear (of sound, objects, etc.)
作例 · 標準
彼女の指先から奏でられるピアノの旋律は、涼しげにホール全体へ広がっていった。
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磨き上げられたクリスタルの花瓶が、窓際で涼しげな光を反射している。
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朝露に濡れた新緑の葉が、太陽の光を浴びて涼しげに輝いている。
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標準
composed
作例 · 標準
どんな難問を投げかけられても、彼女は涼しげな微笑みを浮かべて完璧に答えた。
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激しい試合展開の中でも、キャプテンは常に涼しげな態度でチームを鼓舞し続けた。
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プレゼンの失敗を指摘された際も、彼は涼しげに対応し、すぐに代替案を提示した。
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