鴟尾
しび
名詞
標準
ornamental ridge-end tile
文例 · 用例
昼間見ると、その鴉が何羽となく輪を描いて、高い鴟尾のまわりを啼きながら、飛びまわっている。
— 芥川龍之介 『羅生門』 青空文庫
晝間見ると、その鴉が何羽となく輪を描いて高い鴟尾のまはりを啼きながら、飛びまはつてゐる。
— 芥川龍之介 『羅生門』 青空文庫
謂ル名古屋城ノ金鴟尾ナリ。
— 永井荷風 『下谷叢話』 青空文庫
ことに鴟尾の一つが後醍醐時代の模作として幾分|拙いために、両端から中央へ力を集めようとする企画がかなりの破綻を見せているなどは、この堂の調和の有機的なことを思わせるに十分である。
— 和辻哲郎 『古寺巡礼』 青空文庫
ひどく寸のつまっている大棟も、この夜は気にならず、むしろその両端の鴟尾の、ほのかに、実にほのかに、淡い金色を放っているのが、拝みたいほどありがたく感じられた。
— 和辻哲郎 『古寺巡礼』 青空文庫
左上に鴟尾のある屋根の少し見えてゐるのが正門です。
— 小林古徑 『北京「可園」のスケッチ』 青空文庫
ひどく寸のつまつてゐる大棟も、この夜は気にならず、むしろその両端の鴟尾の、ほのかに、実にほのかに、淡い金色を放つてゐるのが、拝みたいほど有難く感じられた。
— 和辻哲郎 『月夜の東大寺南大門』 青空文庫
その屋根のそりをはつきりと現はしてゐるのは、大棟の鴟尾のところから四隅の軒先へ流れ下る降り棟の線であるが、その線の緩やかにはね上つてゐる先端へ、正面の軒の左右にのびた線の端の方もまた緩やかにはね上つて一緒になる。
— 和辻哲郎 『西の京の思ひ出』 青空文庫
作例 · 標準
東大寺大仏殿の屋根の両端で、黄金色に輝く鴟尾が夕日に照らされている。
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鴟尾は火除けのまじないとしての意味もあり、古代寺院の建築には欠かせない要素だった。
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発掘調査により、飛鳥時代の寺院跡から色彩豊かな釉薬がかかった鴟尾の破片が見つかった。
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