曠着
曠着
名詞
標準
文例 · 用例
曠着を着まして、足を爪立てまして、手には花束を持ちまして。
— リルケ Rainer Maria Rilke 『白』 青空文庫
――それ姪が見合をする、従妹が嫁に行くと言って、私の曠着、櫛笄は、そのたびに無くなります。
— 泉鏡花 『山吹』 青空文庫
」 お丹は勝手次第に綾子の箪笥より曠着を取出し、上下すっかり脱替えて、帯は窮屈と下〆ばかり、裳を曳摺り、座蒲団二三枚積重ねて、しだらなき押立膝、烟草と茶とを当分に飲み分けて、飽けば火鉢の縁に肱つき、小楊枝にて皓歯をせせりながら、「こう、お松どん、何か食べてえものは無えか。
— 泉鏡花 『貧民倶楽部』 青空文庫
さて、お鶴がその日の扮装には、頬に浪打つ黒髪を、頸に結んで肩にかけ、手織|縞の筒袖は曠着も持たねば、不断のなり、襦袢の襟と帯だけは、桔梗の花、女郎花、黄菊白菊の派手模様。
— 泉鏡花 『わか紫』 青空文庫