采花
さいか
名詞
標準
文例 · 用例
亡き魄の龕と思へる書斎さへ田舎の客の取り散らすかな 寛先生の葬儀当時の有様は雑誌「冬柏」を見れば窺はれるが、文壇から退かれて久しい割には極めて賑やかに進行し従つて采花荘の混雑も一通りではなかつた。
— 平野萬里 『晶子鑑賞』 青空文庫
良人と、我れと、泊り合せたる是山ぬしと、暗き廊を折れ曲りて采花荘の書斎に入る。
— 與謝野晶子 『晶子詩篇全集拾遺』 青空文庫
風采花やかな若衆武士が、先刻から側には中堂の寺侍を二、三名も据え、威風は辺りを払うが如く見うけられていたので、彼らは、「へい」 と一様に頭を下げた。
— 風の巻 『宮本武蔵』 青空文庫