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愛染

あいぜん
名詞
1
標準
being drawn to something one loves
文例 · 用例
其外、やれ愛染様だの、それ七面様だのと云うのがあって、月に三度位は必らず上げる。
幸田露伴 少年時代 青空文庫
その効果を仏教では「愛染行」(愛染明王の行 愛欲に入ってしかも愛欲を度す)と言います。
岡本かの子 仏教人生読本 青空文庫
数多い坂の中で、地蔵坂、源聖寺坂、愛染坂、口繩坂……と、坂の名を誌すだけでも私の想ひはなつかしさにしびれるが、とりわけなつかしいのは口繩坂である。
織田作之助 木の都 青空文庫
七月一日は夕陽丘の愛染堂のお祭で、この日は大阪の娘さん達がその年になつてはじめて浴衣を着て愛染様に見せに行く日だと、名曲堂の娘さんに聴いてゐたが、私は行けなかつた。
織田作之助 木の都 青空文庫
長者今後は必ず如法に請ずべければ何分前通りと切願して、僧輩も聞き入れ、他日来て食を受く、長者すなわち妙光を一室に鎖閉め、自ら食を衆僧に授くるその間、妙光室内でかの僧この僧と、その美貌を臆い出し、極めて愛染を生じ、欲火に身の内外を焼かれ、遍体汗流れて死んだ。
田原藤太竜宮入りの話 十二支考 青空文庫
愛の神カマ、五種の芳花もて飾った矢を放って人を愛染す。
馬に関する民俗と伝説 十二支考 青空文庫
谷崎潤一郎の『無明と愛染』といふ戯曲は、その布置といひ、背景といひ、またその心理的考察といひ、すべてよく纏つてゐて、すぐれた作だといふことをあぶなつけなしにいふことが出来た。
田山録弥 三月の創作 青空文庫
それにその作者の持味である悪魔主義的の感じも非常によく滲み出してゐるし、最後まで女を、愛染を残した形も、自然に近い女性といふものについての作者の深い体験を語つてゐるといつてよかつた。
田山録弥 三月の創作 青空文庫
作例 · 標準
彼女の面影が彼の心に深く愛染し、他の何物も目に入らなくなった。
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俗世の愛染を断ち切り、悟りの境地に至ることは容易ではない。
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あの日の出来事が、彼の人生に愛染のごとく深く刻み込まれた。
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人間の愛欲をそのまま力に変えるという愛染明王の教えに、彼は深く感銘を受けた。
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2
標準
Ragaraja (esoteric school deity of love)
作例 · 標準
愛染明王を本尊とする寺院では、縁結びや夫婦円満を願う参拝者が絶えない。
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密教の教えでは、愛欲などの煩悩も愛染明王の力によって悟りへと転化されると説かれる。
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中世の文学作品には、愛染明王への深い信仰を示す記述が散見される。
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愛染明王像の赤い肌は、煩悩を象徴する深い愛欲の炎を表している。
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