矢先
やさき
名詞頻度ランク #14504 · 青空 497 例
標準
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文例 · 用例
どうせ積めるに決つてゐると、腹の立つてゐる矢先ではあり「えゝこなひだ府の何とか課長さんの引越が一台で出来たといふ新聞の記事を見ましたよ」と、僕は二人の間に立ちはだかるやうに云つたのだつた。
— 中原中也 『引越し』 青空文庫
無理心中という古くさい概念を、そろそろとからだで了解しかけて来た矢先、私は手ひどくはねつけられ、そうしてそれっきりであった。
— 太宰治 『ダス・ゲマイネ』 青空文庫
だが蒔田の家には子供が多いし、こまこました仕事は次から次とあるし、辟易していた矢先だったのですぐに老妓の後援を受け入れた。
— 岡本かの子 『老妓抄』 青空文庫
それをひねくり廻している矢先へ通りかかったのが保険会社社長で葬儀社長で動物愛護会長で頭が禿げて口髯が黒くて某文士に似ている池田庸平事大矢市次郎君である。
— 寺田寅彦 『初冬の日記から』 青空文庫
丁度旅行に出たいと思つてゐた矢先なので、早速同行することに決心した。
— 萩原朔太郎 『大船驛で』 青空文庫
それに自分でも可成り後悔しかけてゐる矢先だつたのが、反撥的に、夫の氣持をあまのじやくにした。
— 南部修太郎 『畫家とセリセリス』 青空文庫
それで馬場孤蝶先生と二人だけで行く事になつた譯だが、お宅へお迎ひになどと思つてゐる矢先ちよつとした客來があつたので、お約束のまま午後一時に京橋の明治製菓賣店の前で先生と落ち合ひ、すぐ本所工場へ向つた。
— 南部修太郎 『日曜日から日曜日まで』 青空文庫
その矢先に又一つの新しい問題が起った。
— 奥女中 『半七捕物帳』 青空文庫
作例 · 標準
鋭く研ぎ澄まされた矢先が、鈍い光を放ちながら標的を狙っている。
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縄文時代の遺跡から、黒曜石で作られた矢先が大量に出土した。
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毒が塗られた矢先をかすめただけでも、命に関わる危険がある。
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標準
target of a flying arrow
作例 · 標準
彼は常に非難の矢先に立たされているが、決して弱音を吐かない。
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記者の鋭い質問の矢先に晒され、大臣はしどろもどろになった。
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全員の視線の矢先にいた彼は、緊張のあまり言葉を失ってしまった。
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標準
the very moment (when)
作例 · 標準
ちょうど出かけようとした矢先に、突然の雷雨に見舞われた。
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諦めかけていた矢先に吉報が届き、彼は飛び上がって喜んだ。
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会議を始めようとした矢先にプロジェクターが故障し、会場が混乱した。
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