麦焦がし
むぎこがし
名詞
標準
文例 · 用例
多少誇張していえば、籠に入れた麦焦しを背中へ脊負って近在から出て来る御婆さんであった。
— 夏目漱石 『道草』 青空文庫
……そこでまあ袋の中から麦焦しの粉を出して椀の中に取り入れそれに雪と幾分かのバタを加えてうまい具合に捏ねるです。
— 河口慧海 『チベット旅行記』 青空文庫
それからまた一方の椀には唐辛子と塩とを入れて置きまして、そうして一方の麦焦しを雪とバタとでよく捏ねてその唐辛子の粉と塩とを付けて喰うのです。
— 河口慧海 『チベット旅行記』 青空文庫
まずその茶を飲み終ると麦焦しの粉をくれるという始末。
— 河口慧海 『チベット旅行記』 青空文庫
婆さんは誠に親切な人でお茶を拵えてくれたり麦焦しの粉やらチーズやらバタなどをくれたです。
— 河口慧海 『チベット旅行記』 青空文庫
それから例のごとくやはり麦焦しの団子に唐辛子と塩とを付けて喰ったです。
— 河口慧海 『チベット旅行記』 青空文庫
実はその時尊者の言うには是非|麦焦しの粉を少し余計持って行かないとこれから先買うところがあるまい。
— 河口慧海 『チベット旅行記』 青空文庫
それでないと途中で死んでしまうような事が起るであろうという注意から、麦焦しの粉とバタと乾葡萄を多分にくれたです。
— 河口慧海 『チベット旅行記』 青空文庫