皮剥け
かわむけ
名詞
標準
文例 · 用例
皮剥けば青けむり立つ蜜柑かな 石橋山の麓を過ぐ頼朝の隠れし処もかなたの山にありと人のいえど日已に傾むきかかれば得行かず。
— 正岡子規 『旅の旅の旅』 青空文庫
「あっ、マスクだったのか」 一皮剥けて、その下から出てきたのは、変な目つきをした黒人の顔でありました。
— 海野十三 『怪塔王』 青空文庫
これと同時に、敵は全力を振いて、延し始めたれば、素より覚悟のこととて、左右三指ずつにて、圧を加えながら繰り出す、その引力の強き、指さきの皮剥けんかと思うばかりなり。
— 石井研堂 『大利根の大物釣』 青空文庫
表面はどこまでも自分を下に置いた、円滑な言葉を用いながらも、一皮剥けば烈しい憤りを籠めた皮肉な措辞を列ねて、最後まで私と折り合おうとはしてくれなかったのであった。
— 橘外男 『陰獣トリステサ』 青空文庫
――小幡きっての美貌も、織田家随一と称された俊敏の才も、ひと皮剥けばこんな卑しい、哀れな見下げ果てたものだったのだ。
— 山本周五郎 『夜明けの辻』 青空文庫
一と皮剥けば、欧羅巴人の骨も、日本人の骨も同様である。
— 大隈重信 『平和事業の将来』 青空文庫
一と皮剥けば、骨どころでない、肉も血も同じことであるのである。
— 大隈重信 『平和事業の将来』 青空文庫