恐れ多くも
おそれおおくも
表現
標準
graciously
文例 · 用例
桓武天皇九代の皇胤と列べ立てゝは緞帳の台詞染みて笑止しくないが、御歴代の天皇様から御鐘愛を蒙むつて恐れ多くも九重に咫尺し奉つた例は君達も忠君無二の日本人だから御存じだらう。
— 内田魯庵 『犬物語』 青空文庫
己が勝手に尊皇愛国を狭く解釈して濫りに不敬呼ばはりするは恐れ多くも皇室の稜威を減ずる憚ある次第だ。
— 内田魯庵 『犬物語』 青空文庫
引ッ返せいッ」「恐れ多くも御公儀の名を騙るとは何ごとじゃッ。
— 京へ上った退屈男 『旗本退屈男 第四話』 青空文庫
なんのために、恐れ多くも品川宿で、あんなだいそれたまねしやがったんだッ。
— 七化け役者 『右門捕物帖』 青空文庫
恐れ多くもこれなるお墨付には、左様な御上意一語もござりませぬぞ。
— 三河に現れた退屈男 『旗本退屈男 第五話』 青空文庫
それから、そこの古道具屋、そちはもっといかものをつかまされないように、じゅうぶん目ききの修業をいたし、ずんと家業に精を出さねばならぬぞ、最後に質屋のおやじ、そのほうはこの近藤右門をののしったばかりではなく、恐れ多くもお上一統を卑しめたと申すが、どうじゃ。
— 青眉の女 『右門捕物帖』 青空文庫
恐れ多くも中村東京市長の御裁可書が、内務省と市役所との間で一時|行衛不明になって大騒ぎをしたというが、それまでも何かの芝居ではないかと考えられて来る位である。
— 夢野久作 『街頭から見た新東京の裏面』 青空文庫
されば日に増し募る入道が無道の行爲、一朝の怒に其の身を忘れ、小松内府の諫をも用ひず、恐れ多くも後白河法皇を鳥羽の北殿に押籠め奉り、卿相雲客の或は累代の官職を褫れ、或は遠島に流人となるもの四十餘人。
— 高山樗牛 『瀧口入道』 青空文庫
作例 · 標準
例句