鴉髻
あけい
名詞
標準
jet-black hair
文例 · 用例
が、金花は彼の腕に、鴉髻の頭を凭せながら、何時もの通り晴れ晴れと、糸切歯の見える笑を洩らした。
— 芥川龍之介 『南京の基督』 青空文庫
数馬は馬を乗り放って降り立って、しばらく様子を見ていたが、「門をあけい」と言った。
— 森鴎外 『阿部一族』 青空文庫
初め討手が門外から門をあけいと叫んだとき、あけて入れたら、乱暴をせられはすまいかと心配して、あけまいとした僧侶が多かった。
— 森鴎外 『山椒大夫』 青空文庫
ただいまおあけいたします……」 あわててお冬が奥のへやへ駆け込んだのといっしょに、黙々としてはいってきた名人を見ると、越後上布におとし差し、みずぎわだった姿に変わりはないが、その顔いろに曇りが見えるのです。
— 朱彫りの花嫁 『右門捕物帖』 青空文庫
戸をあけい」 表の戸を破れるばかりに二、三度たたいて、千枝松は一目散に逃げ出した。
— 岡本綺堂 『玉藻の前』 青空文庫
「鵜野、戸をあけい」と正雪の声。
— 国枝史郎 『剣侠受難』 青空文庫
「カルポー、納屋をあけい!
— VECHERA NA HUTORE BLIZ DIKANIKI 『ディカーニカ近郷夜話 前篇』 青空文庫
「お菊、俺じゃ、雨戸をあけい」 三味線の音が急に止み、サラサラと衣擦れの音がした。
— 国枝史郎 『赤格子九郎右衛門の娘』 青空文庫
作例 · 標準
鴉髻の例文