異彩を放つ
いさいをはなつ
表現Godan verb with 'tsu' ending
標準
to be conspicuous
文例 · 用例
その歌集はおそらく今の歌壇に一つの異彩を放つばかりでなく、現代世相の一面の活きた記録としても意義のあるものになるだろうと思っている。
— 寺田寅彦 『宇都野さんの歌』 青空文庫
一軒は昔ふうの建築であり他の一軒は近代的洋風の店構えになっているのであるが、ともかくも付近に対して著しく異彩を放つ黒焼き屋であることには昔も変わりはないようである。
— 寺田寅彦 『自由画稿』 青空文庫
そこで、卓子に肱をつくと、青く鮮麗に燦然として、異彩を放つ手釦の宝石を便に、ともかくも駒を並べて見た。
— 泉鏡花 『伊勢之巻』 青空文庫
わつと云つて、一同逆雪頽に飛出したと思ふと、元の大廣間で、其の畫、儼然として壁に異彩を放つ。
— 泉鏡太郎 『畫の裡』 青空文庫
重荷に小附の折革鞄、慾張って挟んだ書物の、背のクロオスの文字が、伯林の、星の光はかくぞとて、きらきら異彩を放つのを、瓢箪式に膝に引着け、あの右角の、三等待合の入口を、叱られぬだけに塞いで、樹下石上の身の構え、電燈の花見る面色、九分九厘に飲酒たり矣。
— 泉鏡花 『婦系図』 青空文庫
此の先生が当時の他の先生達に比較してあらゆる点で異彩を放つて居た。
— 寺田寅彦 『蓑田先生』 青空文庫
天文学者には分らなくッても、情を解するものには、紫か、緑か、燦然として衆星の中に異彩を放つのが明かに見出される。
— 泉鏡花 『湯島詣』 青空文庫
この一個所を抜萃しただけでも、この作がどんなに傑れた諧謔味と、また慎ましくいろいろなことを考へさせられる、何と当今の歪んだ文芸界に異彩を放つた明るく、ほのぼのと霧の漂ふた景色が、浮んで来るでありませう。
— 牧野信一 『浪曼的月評』 青空文庫
作例 · 標準
若手デザイナーの作品は、その斬新な発想で展示会において異彩を放っていた。
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新人選手ながら、彼は決勝戦でベテラン選手を凌駕するプレーを見せ、異彩を放った。
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あのベンチャー企業が開発したAI技術は、業界内で異彩を放ち、多くの注目を集めている。
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荒涼とした砂漠の中に突如現れたオアシスは、まさに異彩を放つ存在だった。
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