卍巴
まんじともえ異読 まんじどもえ
副詞-と名詞
標準
(fighting) in a confused mass
文例 · 用例
観察者の頭が現象の中へはいり込んで現象と歩調を保ちつついっしょに卍巴と駆けめぐらなければ動いているものはつかまえられない。
— 寺田寅彦 『空想日録』 青空文庫
あたりは蝙蝠傘を引つ擔いで、や聲を掛けて、卍巴を、薙立て薙立て驅出した。
— 泉鏡太郎 『麻を刈る』 青空文庫
」 と、顔をひたと合わせそうに、傘を横に傾けたので、耳にまで飛ぶ雪を、鬢を振って、払い、はらい、「この煙とも霧とも靄とも分らない卍巴の中に、ただ一人、薄りとあなたのお姿を見ました時は、いきなり胸で引包んで、抱いてあげたいと思いましたよ。
— 泉鏡花 『薄紅梅』 青空文庫
是非大廻りに、堂々めぐり、五百羅漢、卍巴に廻って下さい。
— 泉鏡花 『雪柳』 青空文庫
風さへ吹き出したのか、それとも汽車が風を起したのか、声なき鵞毛の幾千万片、卍巴と乱れ狂つて冷たい窓硝子を打つ。
— 小樽より釧路まで 『雪中行』 青空文庫
だが、卍巴と降りしきる吹雪が視界を遮ぎつてしまつたため、なほも長い間、ときどき立ちどまつては背中を撫で撫で、『忌々しい鍛冶屋めが、こつぴどく打ちやあがつて!
— VECHERA NA HUTORE BLIZ DIKANIKI 『ディカーニカ近郷夜話 後篇』 青空文庫
……あの晩以来生死の境いを、卍巴と駈け巡ったが、しかし浪江を手に入れたのだから、無駄であったとは云われない」
— 国枝史郎 『生死卍巴』 青空文庫
私たちはすぐ目の前にユンクフラウの本体を仰ぎながら、富士より三九〇米高く、新高より二一六米高いその俊峰を卍巴の雪花の中に見失い、しばらく償われない気持で立ちつくした。
— 野上豊一郎 『吹雪のユンクフラウ』 青空文庫
作例 · 標準
敵味方が入り乱れて、まさに卍巴の激戦が繰り広げられた。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
祭りのだんじり曳行では、人々が卍巴になって綱を引いた。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
入り組んだ路地で、人々が卍巴になって行き交っていた。
幻辭AI · gemini-2.5-flash