一所不住
いっしょふじゅう
名詞
標準
vagrant
文例 · 用例
仏教では樹下石上といい一所不住ともいう。
— 種田山頭火 『寝床〔扉の言葉〕』 青空文庫
一所不住の沙門ぢやで、山松風も聴いて行かうぞ。
— 北原白秋 『第二海豹と雲』 青空文庫
」そこで、「そなたは何処のものじゃと御訊ねあったれば、一所不住のゆだやびと」と答えた。
— 芥川龍之介 『さまよえる猶太人』 青空文庫
何処より来給ふや、知り難し、一所不住の神なり、きちがひ茄子の夢の如く過ぎ給ふ神なり。
— 與謝野晶子 『晶子詩篇全集』 青空文庫
一所不住は仏門の妙諦である。
— 坂口安吾 『梟雄』 青空文庫
一所不住の沙門雲水行脚の衲僧は必ず樹下石上を宿とすとある。
— 夏目漱石 『吾輩は猫である』 青空文庫
前者は一所不住の歌人|西行、後者は高雄神護寺の荒行者|文覚である。
— 下村湖人 『西行の眼』 青空文庫
」 仏門にはいったからには、西行のように、一切の名利を捨てて一所不住の生活をするのが本筋なのか、それとも、人間であるからには、文覚のように、あくまでも人を動かし、世と戦うことを忘れてはならないのか、それは、しばらく別として、ここでわれわれの考えて見たいのは、二人の魂の落ちつくどころである。
— 下村湖人 『西行の眼』 青空文庫
作例 · 標準
彼は現代の芭蕉を気取って、一所不住の旅を続けている。
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定職に就かず一所不住の生活を送る弟を、兄はいつも心配していた。
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その画家は特定のパトロンを持たず、一所不住の自由な創作活動を愛した。
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標準
transient lifestyle
作例 · 標準
バックパッカーとして世界を旅する、一所不住の生活に憧れる若者もいる。
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一所不住の暮らしは気楽な面もあるが、社会的な信用を得にくいという側面もある。
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彼は若き日の放浪を終え、一所不住の生活から足を洗って故郷で家庭を築いた。
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数々の土地を転々とした一所不住の経験が、彼の小説に深みを与えている。
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