琴線に触れる
きんせんにふれる
表現動詞-一段
標準
to strike a chord
文例 · 用例
ひょっとするとそれが、音楽が我々の琴線に触れる理由なのかもしれぬ。
— A STUDY IN SCARLET 『緋のエチュード』 青空文庫
ところが、ある心の琴線に触れると、怒りの激情の炎に駆られるよりは、かえって赦してしまう。
— BITS OF LIFE AND DEATH 『死生に関するいくつかの断想』 青空文庫
こんな場合の歌は文学者らしくしている男の人たちの作も、平生よりできの悪いのが普通で、松の千歳から解放されて心の琴線に触れるようなものはないからである。
— 若菜(下) 『源氏物語』 青空文庫
いうなかにも折竹の、心の琴線に触れるのはザチのこと。
— 地軸二万哩 『人外魔境』 青空文庫
あのトリエステに始まった、大伝奇の琴線に触れることだよ。
— 小栗虫太郎 『潜航艇「鷹の城」』 青空文庫
子供達は、既に何等|琴線に触れることなき、勧善|懲悪式の古いお伽噺から離脱してしまったけれど、まだこれに代わるべき、美しき鮮彩な夢を持たずにいます。
— 小川未明 『『お話の木』を主宰するに当たりて宣言す』 青空文庫
そして彼女達が兄のためには喜んで払ってやろうという犠牲のことを家族の中ではしゃべらせないで貯金を巻き上げてしまうために、彼は彼女達の若々しい心に特に見事に張られて強く響く名誉心の琴線に触れることで、彼女達の心遣いを引き出すことが出来た。
— Le Pere Goriot 『ゴリオ爺さん』 青空文庫