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俗文学

ぞくぶんがく
名詞
1
標準
popular literature
文例 · 用例
二葉亭も根が漢学育ちで魏叔子や壮悔堂を毎日繰返し、同じ心持で清少納言や鴨長明を読み、馬琴や京伝三馬の俗文学までも究め、課題の文章を練習する意で近松や馬琴の真似をしたり、あるいは俗文を漢訳したり漢文を俗訳したりした癖が抜け切れないで、文章を気にする文章家気質がいつまでも失せなかった。
内田魯庵 二葉亭余談 青空文庫
客観小説を提唱する人々が今日作品の実際では申合せたように歴史小説の分野に紛れ込んだり、通俗的な大衆文学、通俗文学に入って行っていることも、複雑な観察を求める現象である。
宮本百合子 今日の文学の鳥瞰図 青空文庫
これらの人々の考えかたの特徴は、作家の大衆に対する文化的指導性を自身の社会性についての省察ぬきに自認している点、及び、所謂|俚耳に入り易き表現ということを、便宜的に大衆的という云い方でとりあげていて、従来の通俗文学との間に、画すべき一線のありやなしやを漠とさせている点等にある。
宮本百合子 文学の大衆化論について 青空文庫
かつてプロレタリア文学が、芸術の内容と表現における社会性との問題にふれて、従来の純文学と通俗文学とは質において異った階級の社会性に立つ文学として、文学の大衆性をとりあげた。
宮本百合子 今日の文学に求められているヒューマニズム 青空文庫
俗文学はなるほど数の上では多勢によまれているであろうが、描かれている生活の現実は勤労生活をしている者の日常の悲喜を活々とうつしているのではない。
宮本百合子 今日の文学に求められているヒューマニズム 青空文庫
俗文学の作者も自信をもって、通俗小説の彼らの所謂大衆的本質を固持していたのであった。
宮本百合子 今日の文学に求められているヒューマニズム 青空文庫
まず古いものから順次新しいものに進んで、ことに日本では徳川時代の俗文学に意を注いで見たい。
大杉栄 獄中消息 青空文庫
俗文学と呼ばれるものの風俗や、肉体化は、この際気の毒ながら無駄な飾りであったように剥ぎ取られる。
戸坂潤 哲学の現代的意義 青空文庫
作例 · 標準
江戸時代には、庶民に人気の俗文学が数多く生まれた。
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彼女は、学術的な研究の傍ら、俗文学の収集も行っていた。
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俗文学は、その時代の社会や風俗を映し出す鏡でもある。
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